八坂庚申堂
八坂通りを登り、法観寺へたどり着く手前、右手に八坂庚申堂(正式名称は「大黒山 金剛寺 庚申堂」)があります。
京都市東山区 金園町金園町 390- 0
- +81 75 541 2565
中国は道教信仰の寺院で、大阪市天王寺、東京入谷(現存していない)と並び、日本三庚申の一つです。
八坂庚申堂を一躍人気スポットに押し上げたのは、庚申信仰では猿が神の使いとされているお猿さん🐵 といっても、この銅像は「おびんづるさん」と呼ばれ親しまれている撫で仏様。正式名称は賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)。おびんづるさんの建屋の壁一面に括り付けられているカラフルな玉が猿なのです。
手足をくくりつけることによって欲望を我慢すると、願いを叶えてくれるのだそう。参拝客が括り付けた色とりどりの猿たちが写真映えします。
法観寺(八坂の塔)
風情ある街並みの中にある八坂通りを登りはじめるとすぐに、屋根を低く揃えた民家群の中に一際目立つ塔が見えます。法観寺の五重塔です。
国指定の重要文化財に指定されています。
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- +81 75 551 2417
6世紀、聖徳太子が神のお告げを聞き建立したという言い伝えがあります。
京都市街の中では最古の塔で、高さは46メートル。何度か火災により消失していますが、現在の塔は15世紀に再建されてから500年以上もの間八坂の街に建ち続けています。屋根に突き出た心柱は1階から塔を支えていて、耐震の役割を果たしています。東京スカイツリーもこの構造を模したそう。
二年坂
法観寺を左手に、道なりに進めば、今度は下り坂。こちら側にも京都の美しい街並みが広がります。
東山区 桝屋町清水2丁目- 0
二年坂(二寧坂)の名の由来は諸説あり、大同2年に坂道が整備されたことに因んで名付けられたという説、ねね(豊臣秀吉の正妻)が子宝を望んだことに因んで名付けられた三年坂(産/念)の手前にある坂だからという説、いずれにしても古の人々の生活が垣間見えるようです。
美しく手入れされた石畳や、伝統ある景観を維持する努力が感じられる建築、古き良きものを新しい世代に伝えようとする京都の人々の精神が街全体に宿っているように感じられます。
スターバックス 京都二寧坂ヤサカ茶屋店
2017年にオープンして以来、二寧坂でも屈指の観光スポットとなっているのが、シアトル発コーヒーチェーン、スターバックス。川越の城下町に溶け込ませたスターバックスも話題になりましたが、二寧坂の店舗は京都の町屋造りをそのままに、うっかり通り過ぎてしまいそうなほど街並みに溶け込んでいます。
京都市東山区 桝屋町 349- 0
- http://www.starbucks...
- +81 75 532 0601
店舗二階は畳座敷のフロア。畳と座布団、掛け軸、茶室に見られる円窓。まるでコーヒーが昔から日本人の嗜好文化だったかのような錯覚を覚えるほど、京都とスターバックスの心地よさ、美味しいコーヒーがマリアージュしていました。
清水寺
少し時間に余裕があれば、二寧坂を戻り、産寧坂へ。突き当たりの松原通りを東へ曲がれば清水寺です。
京都市東山区 清水1丁目 294- 0
- http://www.kiyomizud...
- +81 75 551 1234
清水寺までのなだらかな登り坂「清水坂」は、昔ながらの趣を残した商店が並び、賑やかです。
清水坂を登り切ると、赤く美しい仁王門が目前に。門の後方には音羽山が広がり、境内が山中に造られたことがわかります。(13万平方メートルもの広い境内ですので、当おさんぽでは本堂への参拝は割愛。)仁王門下には、寺院には珍しく狛犬が鎮座しています。そして狛犬の口が2匹とも開いています。奈良の東大寺にも似た狛犬像があり、清水寺の狛犬はそれをモデルに作られたそうです🐕
国の重要文化財に指定されている清水寺の正門。この正門が無ければ、清水の舞台と呼ばれる本堂が見えたのに・・・と残念がる方が多いのもそのはず、仁王門は別名「目隠し門」と呼び、清水の舞台から京都御所が見えないようにと建築されたと言います🙈
仁王門をくぐって右手にあるのが西門(さいもん)。西門から見る西山の日没が素晴らしく、極楽浄土に往生する入り口の門と考えられていました。修行僧や天皇の勅使だけがこの門を使用していたそうで、現在も実際に西門に近づくことはできません。
西門の下方には2メートル近くもある龍の像「祥雲青龍」があります。観音様の化身である龍が音羽の滝で水を飲むという伝承があるように、清水寺の神として進行されています🐉
西門の後ろにそびえ立つ、高さ約31メートルもの三重塔。創建は9世紀、京都市街からも確認できる東山のシンボルです。仁王門、西門、三重塔は修復時に鮮やかに色調が復元され、奥深い緑の山に映える美しい景観です。
石塀小路
東山区八坂エリアから祇園に向かう小道。京都市電で使われていた石畳が敷き詰められ、旅館や料亭、お茶屋が軒を連ねる、京都の風情を存分に感じることのできる通りです。石塀小路を道なりに進むと、「ねねの道」に出ます。
東山区, 京都市 下河原町- 0
八坂の地でおよそ20年の余生を送った、豊臣秀吉の正妻ねねに因んで名付けられたそう。ねねの道を北上すれば、八坂神社に突き当たります。有名な老舗甘味処や、お洒落な雑貨屋さんもあり、迷路のような小道をゆっくりさんぽするのも贅沢です。