根本中堂
上野駅から、国立博物館を超えて鶯谷方面へ。(JR鶯谷駅からは徒歩10分ほど。)上野公園の賑やかさに比べると、一層緑が深く、閑静な雰囲気が漂います。
寛永寺の本堂にあたるのが”根本中堂”(こんぽんちゅうどう)。比叡山延暦寺の本堂と同じ名称です。


もともと根本中堂は、東京国立博物館前の大噴水広場あたりに建立されたといいます。
戊辰戦争[19C]で焼失したため、天海が住んでいた川越の喜多院を、現在の上野桜木エリアへ根本中道として移築したそう。


屋根には徳川家の家紋・三つ葉葵が黄金に輝いています🌞


上野東照宮で見た、御三家灯籠と同じ灯籠が寛永寺でも見られます🐉

徳川家霊廟
根本中堂からは徒歩10分ほど、寛永寺霊園の敷地内に、徳川将軍家の霊廟があります。日光東照宮(栃木)や増上寺(港区)など、霊廟は首都圏各地にありますが、寛永寺の霊廟の大部分は戦火により焼失しています。
台東区 上野桜木1丁目 16- 0


:寛永寺常憲院霊廟勅額門:
常憲院(じょうけんいん)とは、5代将軍徳川綱吉公のこと。霊廟に通じていた勅額門は、霊園の開園時間であれば誰でも拝観が可能です。霊廟は特別参拝で限定公開されます。寛永寺のHPでご確認の上、お申し込みください。
〔重要文化財〕

戦火を免れた勅額門は18世紀初期の建築で、今も鮮明に残る色使いから、当時の豪華絢爛な廟の様子が想像できます。
護国院
東京芸術大学を横断し、谷中(北西)方面へ。寛永寺の最初の子院として建立された、護国院です。
台東区 上野公園 10-18- 0
- https://www.tesshow....
- +81 3 3821 3906

釈迦文殊を安置していたため”釈迦堂”と呼ばれ、根本中堂が完成するまでの間は、本堂の役目を果たしました。将軍家の霊廟の建立や上野高校の創立のため、上野公園のエリアを転々と引っ越し、現在の場所に鎮座しています。

:楽殿:

釈迦堂では、釈迦三尊像の他、家光公が寄贈した大黒天画像と尊像をお祀りしています。大黒様がお持ちの打ち出の小槌が屋根瓦に描かれています。

現在では、谷中七福神の一つ、大黒天としても多くの参拝客が訪れます。
鶯谷から谷中まで北エリアを巡り、当時の寛永寺境内の広さ(東京ディズニーランドより大きい!)と、家康公の厚い仏教信仰心を改めて実感したおさんぽになりました。