伊豆山神社
伊豆の御山に鎮座する伊豆山(いずさん)神社。海抜170mにあり、境内の見晴台からは相模灘に浮かぶ島々を一望できる絶好のロケーションです。
実はさらに上方、海抜380mの場所に伊豆山神社の本宮があるのですが、登山道を徒歩60分ほどで参拝が可能です。
本殿へは、熱海駅からはバスかレンタカーが便利です。
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伊豆山の名前の通り、山に鎮座する伊豆山神社。バス停や麓の駐車場からは、鳥居の向こうに連なる階段を登ることになります。(本殿横にも駐車場がありますので、足の不自由な方や体力に自信のない方も参拝可能です。)
実はこの階段は伊豆浜から続いていて、全837段もの大階段だそう!
伊豆浜付近には伊豆山神社の神湯とされる史跡”走り湯”や走り湯神社もあるので、時間があればあわせて訪れることをお勧めします👌
二つ目の鳥居です。まだまだ続きます。
階段を登り切ると、広い境内に出ます。奥は木々深く神聖な趣が漂います。
創建は紀元前4世紀といわれ、伊豆山の語源は”湯出づる神”と伝えられます。伊豆という地名の発祥の地です。
手水舎の像をはじめ、御朱印帳やお守りなどに伊豆山神社のシンボルとして描かれる”赤白二龍(せきびゃくにりゅう)”。それぞれ火と水を操り、温泉郷熱海の源泉を産み出したと伝えられる守護神です。頭を伊豆山の地下に、尾を芦ノ湖(箱根)に沈めているんだとか!
そして温泉の湧く場所は竜の目、耳穴、鼻穴、口だそう🐉
二頭一対のため、夫婦和合や縁結びのご利益をいただけるとされています。
伊豆山神社と縁が深いのが、鎌倉幕府将軍・源頼朝。平治の乱で伊豆へ流罪となり、のちの正室・北条政子と伊豆山神社を崇敬します。2人が愛を育んだ場所として、縁結びや恋愛成就などのパワースポットとして知られます。
おみくじをひいたら、こちらの”こころむすび”に結いつけましょう。ハートの形でますますパワーをいただけそうです。
御祭神の1人が、火の神・火牟須比命(ほむすびのみこと)。恋愛運をより一層高めていただけそうな気がします。
ほか、天之忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)、栲幡千千姫命(たくはたちぢひめのみこと)、邇邇芸命(ににぎのみこと)がお祀りされています。
色鮮やかな彫刻が施された美しい社殿。天皇家との関わりも深く、菊の紋章があしらわれています。
境内からは相模灘を見下ろせます。手前は初島、奥は伊豆大島です。
見晴台に設置された手作りの椅子もハートのデザインが♡
:雷電社:
源頼朝が再興した、”光の宮”と呼ばれる摂社。政治を司り導く神として、歴代将軍から崇敬を集めましたが、現在では、事業、経営、商売繁盛、心願成就、良縁成就、家内安全、夫婦円満、子孫繁栄など幅広くご利益をいただけます。
:光り石:
雷電社の隣にある大きな石。神様の降り立つ石とされ、源頼朝が北条政子の安産祈願をしたという高来神社(神奈川県大磯)から移されました。
偶然なのか腰掛けるのにちょうど良い高さで、触れたり座ることで、光のパワーをもらえるそう✨
:腰掛け石:
頼朝が伊豆へ流罪された頃、政子は別の男性との縁談を自ら破談し、頼朝の元へ身を寄せました。本殿の左手へ回り込んだところに、頼朝たちが愛を語り合ったとされる石があります。
:白山神社 遥拝所:
本宮までの道のりにある白山神社の遥拝所です。本殿を右手奥に進んだところにある、白い鳥居の美しい社です。
御祭神は菊理媛命(くくりひめのみこと)、病気平癒の神様として、疫病退散のご利益を授けていただけます。
この鳥居を抜けると、本宮へと登山道が続きます。
狛犬に別れを告げ、階段を下りながら境内社へもお参りしましょう。
:結明(むすぶみょう)神社:
大杉から生まれた男女の赤ちゃんを、初島の初木姫(初木神社御祭神)が引き取られ、それぞれ”月精”、”日精”と名付けました。のちに夫婦となった2人は縁結びの神様として結明神社にお祀りされています。本宮は伊豆山神社本宮と同様、山の上に鎮座します。
:役の小角社(足立権現社):
階段の中腹、御祭神に”役の小角(えんのおずぬ)”をお祀りする末社。伊豆大島へ島流しされるも、夜には飛行術を駆使して伊豆山神社へ赴き修行をしたと言い伝えられます。運命開拓のほか、足腰の病などにもご利益を授けてくださるそう🦶
:祖霊社:
石鳥居の手前、伊豆山神統会やその家族の御霊をお祀りしています。
MOA美術館
美術品のみならず、相模灘を見下ろす絶好のロケーションと美術館自体の壮麗さを兼ね備えた美術館。レストランやカフェ、日本庭園を併設し、様々なスタイルで過ごすことができます。
伊豆山神社からは車で5分ほど、熱海駅からはバスも出ています(所要時間10分ほど)。
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エントランスから本館に渡って設置された、総長200mものエスカレーター。暗闇の中、光のグラデーションが天へと続くようです。
エスカレーターの途中”円形ホール”では、日本を代表する万華鏡作家である依田満・百合子氏の作品、日本最大級の万華鏡プロジェクションマッピングが鑑賞できます。フロアにはリクライニングチェアが用意されているので、天井に映し出される万華鏡をゴロンと寝転んで眺めるのも贅沢です。
:ムア スクエア:
エスカレーターを登り切ると、本館前の明るい広場にたどり着きます。 20世紀を代表するイギリス人彫刻家ヘンリー・ムアのブロンズ像『キング・アンド・クイーン』が設置された展望広場。熱海の海が目前に広がる絶景です。春には桜が咲くお花見スポットだそう🌸
本館へ向かう階段を登り振り向けば、相模灘が絵画のように切り取られたフォトスポットです。
『アプロンと瞑想 走りよる詩神たち』
シャンゼリゼ劇場(パリ)のために製作されたレリーフのレプリカ。全長およそ14mもの巨作です。
2階ロビーからの眺めも絶景です。大きなガラス窓の向こうには、相模灘の大パノラマ!白い床は大理石、建物に調和するデザインのベンチ、まるで宮殿のよう。
館内に複数ある展示室は、作品がより美しく映えるよう設計されています。
樹齢1500年の屋久杉を使用した使用した展示台や、低反射高透過のガラスなど、美術品以外にも注目して鑑賞しましょう👀
17世期『洛中洛外図屏風』
現代にも残る京都の有名観光スポットが見られる大屏風。ガラスのない展示スペースにあり、隔たりなく鑑賞できることにも感動を覚えます。
重要文化財 阿弥陀如来及両脇侍坐像
12世期(平安時代)の木造仏像。こじんまりとした大きさですが、阿弥陀如来の光背の美しさに見惚れます。阿弥陀如来の両脇は、観音菩薩像と勢至菩薩像です。
国宝『色絵藤花文茶壺』
この茶壺を展示するために作られた、漆黒の部屋。江戸黒と呼ばれる黒漆喰の壁で四方を囲われ、宇宙空間に浮いているかのような、作品を際立たせる展示方法が話題となりました。
重要文化財 楼閣山水図屏風
:茶の庭:
美術館には日本庭園も併設され、豊かな木々の中、美しい建築が建ち並ぶ優美な空間となっています。
庭園入り口にあたる『唐門』は記念撮影におすすめです📸
:片桐門:
:光琳屋敷:
画家・尾形光琳が晩年を過ごした屋敷が復元されたエリア。
1階には大小2つの茶室、2階には絵所(アトリエ)を設けた数寄屋造の建物は、江戸時代の町屋建築を現世に伝える貴重な資料です。
茶の湯エリアの右手には竹林が広がります。かなりの急勾配にありますが、空高く伸びる竹の間からこぼれる日の光が幻想的なフォトスポットです。
一白庵
MOA美術館、日本庭園にある茶室。黒漆塗りのテーブルと椅子でお抹茶や煎茶をいただけます。
熱海市 桃山町 26-2- 0
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焼き菓子とお抹茶のセットをいただきました🍵静かな庭園の中でいただくお茶は格別です。
来宮神社
温泉郷・熱海の地主神として、古くから来宮に鎮座します。緑豊かな境内は、摂社や御神木、カフェなど見所がたくさん!
JR来宮駅(熱海駅から一駅)から徒歩すぐ、バスも運行しています。
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来宮神社は「心清かに参拝できる環境つくり」プロジェクトと題し、参拝者が心を寄せられる神社づくりを目指しています。
夕暮れからの美しいライトアップや、美味しいお菓子とともに寛げる場所づくりなど、さまざまな工夫が施されています。
御祭神は、商売繁盛、良縁招来の神、大国主命(おおくにぬしのみこと、別名:大黒様)。武勇と決断の神、日本武尊(やまとたけるのみこと)。樹木と自然保護の神、五十猛命(いたけるのみこと)、です。
近年は良縁祈願に多くの女性参拝客が訪れるそう。
秋には落ち葉でハートが描かれ、SNSでも話題に!(神社の方が作られています。)
:稲荷社:
手水舎の奥にあります。伏見稲荷神社(京都)から勘定したお稲荷様。連なる鳥居の美しい定番のフォトスポットです。
:第二大楠:
境内奥の御神木が有名ですが、こちらの大楠も樹齢1300年の歴史ある巨樹。
落雷のため、木の中身はほぼ空洞に。後ろに回り込むと、ぽっかり穴が空いているのが分かります。ところがこの楠は今も葉を宿し成長し続けていることから、健康長寿の御利益をいただけると伝えられています。
:弁財天:
本殿の右手には弁天さまがいらっしゃいます。
弁財天の宿る池には“弁天岩”と呼ばれる大きな磐座(古来、神々が宿っていたと信じられている)があります。
お社のある高台から手を伸ばすと触れることができますので、ぜひ手で触ってご利益を預かりましょう💵
来宮神社の大楠
来宮神社本殿を左に抜けると、樹齢二千年越えと伝えられる大楠があります。もとは“木宮神社”と記されていたように、大楠信仰が来宮神社の始まりです。
熱海市 西山町 43-1- 0
幹の周囲が23.9m、高さはおよそ26m。本州一位の巨木です。見上げてもなかなか先端が捉えられません。
お参り後、幹を一周すると寿命が一年延び、願い事を心に唱えながら周れば成就すると言い伝えられています。
白髪の神さまが宿るという伝説も。幹のコブや苔からは、長い長い年月が感じられます。
茶寮 報鼓
境内のカフェとしてオープン当時から話題の報鼓。和スイーツをいただけます。お汁粉などスイーツのほか、きな粉や黒蜜を使用した和テイストなドリンクも🥤
熱海市 西山町 43-1- 0
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水引がデザインされた可愛らしいカップでいただきます。
縁結びにちなんだ、吸い口がハート型のストロー!♡
ショップ2階は社殿を見下ろせるテラス席もあります。大楠へ向かう大楠参道とも連結しています。
起雲閣
20世紀初頭、別荘として建てられ、非公開の岩崎別荘、現存しない住友別荘と並び、“熱海の三代別荘”と称賛されました。20世紀中頃は旅館となり、太宰治や谷崎潤一郎をはじめとする文豪に愛されました。
現在は大正・昭和の歴史的建造物として一般公開され、またカルチャーの発進拠点として利用されています。
来宮神社、熱海駅からは車やバスで10分ほど。熱海銀座エリアからは徒歩10分です。
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建物はぐるりと庭園を囲むようにして建てられており、どの部屋からも美しい庭の風情を鑑賞することができます。
財政界で活躍した“海運王”内田信也が建てた日本家屋『麒麟』。
日本の伝統的な建築美が感じられます。
廊下一面の窓ガラスは、建築当時の職人が一枚一枚流し込んで作った『大正ガラス』。手作りが故、向こう側が歪んで見えますが、それさえも美しく感じられます。
マントルピースが美しい洋館“玉渓”は、ヨーロッパの山荘風の造りです。
ところが、部屋の各所には竹の飾りなどの日本の要素も見られ、マントルピースを“床の間”に見立てたのではと考えられています。
洋間に併設されたサンルーム。ガラス張りの天井には美しいステンドグラス!アールデコのデザインが基調とされています。
モザイク模様の可愛らしいタイル床。
ローマ風の浴槽は、20世紀終わりの改築で大幅に資材が変わってしまったそうですが、温泉郷にある洋風風呂はいろんな意味で趣深いです。
ステンドグラスの窓やテラコッタ製の湯出口などは、建築当時のものだそう。
建物を鑑賞した後は、是非、池泉回遊式の庭にも赴いてみてください。入り組んだ小道を歩けば、季節を感じさせる発見があるかもしれません。