東大寺
奈良公園の北エリアは東大寺の境内です。”大仏”と言えば「奈良の東大寺」を思い浮かべるように、奈良のランドマークとして広く認知されています。1998年に「古都奈良の文化財」の一部として世界文化遺産に登録されました。
奈良市 雑司町 406-1- 0
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:鏡池と厳島神社:
参道を進み、中門の手前で大きな池に出遭います。池の中に手鏡のような形の島が浮かぶことから「鏡池」と名付けられ、その島には厳島神社が鎮座しています。東大寺のように有名ではありませんが、奈良の人々には「鏡池の弁天さん」と呼ばれ親しまれています。2019年、テレビ局のかいぼり企画が行われ、奈良の天然記念物「ワタカ」🐟が無事確認できたそう。厳島神社へは一般の参拝はできません。
南大門
大仏殿前交差点から約250m、たくさんの鹿や、露店も楽しみつつ、南大門へ到着。鎌倉時代の再建です。〔国宝〕
奈良市 水門町 100- 0
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25mという大きさもさる事ながら、剥き出しの天井と、その木材の古さに驚きます。色あせ、今にも朽ち果ててしまいそうで、800年の歴史を感じます。扁額に「大華厳寺」とあるのは、東大寺が華厳宗大本山のためです。
:金剛力士立像:
高さ8m超えの巨大な仁王像、日本最大の木彫り像です。鎌倉時代、たったの69日で造り上げられたという逸話があります。こちらは南大門に向かって左の吽形。〔国宝〕
こちらは向かって右の阿形。〔国宝〕
南大門を後方から撮影。南大門から中門までは更に200mほどの参道を歩きます。
中門
無彩色の建造物が多い東大寺の中では珍しい、朱色の鮮やかな楼門は、江戸時代の再建です。〔重要文化財〕
奈良市 雑司町 403- 0
中門はくぐらず、左右に伸びる回廊端が出入り口となります。大仏殿までスロープ完備なので、車椅子やベビーカーにも安心です。お正月の一部時間帯のみ中門を通ることができます🎍
中門下の香炉を支える邪鬼。
大仏殿
東大寺の伽藍の中では最大の建造物です。再建は18世紀初頭、念気の入った柱や戸には木目がはっきりと浮かび上がり、長い年月を物語っています。新宿伊勢丹かと思うほどの大きさですが、奈良時代の創建初期と比べ、幾度かの焼失・再建を経て、横幅は約2/3に縮小されています。大地震や飢饉、疫病の時代を、仏教によって乗り越えようとした聖武天皇ですが、これほど大きな大仏殿と大仏の建立により、国の財政危機を招いたと言われています。〔国宝〕
奈良市 雑司町 406-1- 0
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:金銅八角燈籠:
回廊の内側へ入ると、金堂(大仏殿)のとてつもない大きさに圧倒されます。大仏殿へ急ぐ前に、入り口正面の八角灯籠をぜひご覧ください。大仏殿が余りにも大きすぎて分かりにくいですが、4.6mもの巨大な灯籠です。奈良時代に鋳造されたとされ、銅製の灯籠としては日本最古です。〔国宝〕
:金堂(大仏殿):
大仏殿内に創建当初の境内模型が展示されています。驚くことに、大仏殿の東西にはそれぞれ七重塔が建っていたんです!焼失後、再建されず現在に至っていますが、当時、日本最大級であることは間違いなく、推定70~100mもの高さと言われています。
:賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ):
大仏殿の軒下には、「びんずるさん」がいらっしゃいます。撫でた箇所が治ると言い伝えられている、撫で仏様です。高い台座の上にお座りなので、足あたりしか撫でられません…。
東大寺 盧舎那仏 (奈良の大仏)
”奈良の大仏”の正式名称は「盧舎那仏(るしゃなぶつ)」といい、大仏殿の御本尊です。高さは14.7m、5階建のビルに相当します。7世紀に建造されてから、焼失と修理を繰り返し、当初のまま残るのは体の一部と言われています。日本三大大仏の一つです。〔国宝〕
奈良市 雑司町 406-1大仏殿に入り暗闇に目が慣れると、すぐ目の前に大仏が鎮座していることに気づきます。
大仏殿には、大仏さんの他にも仏像が安置されています。他の多くの寺院でも見られるように三尊形式で、向かって左の「虚空蔵菩薩坐像」(写真)、右の「如意輪観音菩薩坐像」が大仏さんを挟んで座っています。どちらも江戸時代の木造仏です。〔重要文化財〕
仏像の背景に作られる、光背(こうはい)。後光が挿す様子を物理的に表現したもので、多くの仏像に見られます。(鎌倉の大仏にはありませんね。)大仏さんの大きさに比例し、光背もとても大きく、制作に8年以上かかったという説もあるほど。大仏さんの周りをぐるっと一周することができるので、背後に回ったら光背も是非ご覧ください。表側には「化仏」という小さな仏様がたくさん飾られていますが、裏側にも装飾が施されています。
大仏殿奥の左右には、それぞれ四天王のうち「廣目天像」(写真)と「多聞天像」、どちらも立位で高さ約5m!仏様たちの虫も殺さぬ表情とは異なり、睨みをきかせて見下ろす様は、迫力満点です。
四天王のうち、残りの仏様は?「持国天」「増長天」は建造途中のまま、頭部だけのお姿で安置されています。”生首”状態で、それはそれで恐ろしい…。
鐘楼(奈良太郎)
東大寺の東は「鐘楼ヶ丘」と呼ばれるエリア。その名の通り、日本三大名鐘の一つ、東大寺の堂々たる鐘楼がこの丘にあります。〔鐘楼、鐘ともに国宝〕
奈良市 雑司町 407- 0
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東大寺と同時期に創建され、鐘の重量は26トン、高さおよそ4mもの巨鐘です。親しみを込めて「奈良太郎」と呼ばれているそう。除夜の鐘の音は奈良のまちに深く長く響き渡り、およそ1300年もの間、奈良の人々に新年を告げてきました。