京都駅チカの世界遺産💯ChillOut

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京都駅からアクセスの良い世界遺産を2カ所巡る駅チカさんぽです👟

鎌倉時代に仏教家として名を馳せた親鸞を宗祖に、子孫が創建した西本願寺。安土桃山時代の豪華絢爛な建築が多く残りますが、修復期間中につき拝観できないエリアも😭

一方、京都駅を挟んで反対側にある東寺は、弘法大師・空海を開祖とする真言宗の総本山。日本で初めての密教寺院です。五重塔はもちろん、講堂の立体曼荼羅は必見✨

京都初日/最終日に短時間で可能なおさんぽ!せっかくの京都旅行、欲張りましょう😋

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China Town Chill Out!

 
 

京都駅

京都駅からは、西本願寺、東寺ともにバスやタクシーが便利です👌
今回は西本願寺→東寺のルートで巡ります。

京都市下京区 null
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本願寺 (西本願寺)

京都駅からは徒歩でも15分ほど。烏丸中央口から京都タワーを超えて行きます。
世界遺産に登録されているのは、『お西さん』と呼ばれる西本願寺です。

下京区, 京都市 堀川通花屋町下る
 
 

:御影堂門:

西本願寺の東側、重厚感のある大きな屋根と、白と黒の細かな装飾が美しい御影堂門。境内の御影堂への入り口です。〔重要文化財〕

:築地塀:

御影堂門前から撮影。堀川通沿いに建つおよそ230mもの築地塀(ついじべい)は、江戸時代中〜後期の建築と言われています。定規筋の入った美しい壁と銀色の瓦は、城壁のような重厚感です。〔重要文化財〕

 

御影堂門を境内側から撮影。

:阿弥陀堂門:

御影堂門の隣にもぜひ見ておきたい門があるので、忘れずに帰路にくぐりましょう。
江戸時代に建てられた阿弥陀堂門は、金箔押しが豪華!屋根が瓦葺の御影堂門と異なり、檜の樹皮を使用した檜皮葺(ひわだぶき)という日本独自の技法で造られています。〔重要文化財〕

 

:総門:

もう一つ、見逃しがちな門をご紹介。御影堂門、阿弥陀堂門が面する”堀川通”の向こう側に、西本願寺の総門があります。
左右に回廊はなく、門戸も開けっぱなしのため、ただのオブジェだと見過ごす人も多そうです。江戸時代[18C]の創建で、大小三つの屋根が合わさったデザインが特徴の高麗門です。〔重要文化財〕

荘厳な門をくぐり境内へ進むと、意外にも空が大きく広がり、ミニマルな造りに奥ゆかしささえ感じます。では境内の大きなお堂へ歩を進めましょう。

 

:大銀杏:

二つのお堂の前方、存在感たっぷりのイチョウの木は樹齢およそ400年!空に向かって逆さに根を這ったように見え、”逆さ銀杏”とも呼ばれています。もちろん、木が黄金色に染まる秋が見頃です。〔天然記念物〕

 
 
 

龍谷山本願寺 (西本願寺) 御影堂

御影堂門をくぐって左手、江戸時代[17C]再建の大きなお堂は御影堂(ごえいどう)。宗祖である親鸞(しんらん)の木像を安置しています。遠くから見ると平家の簡素な造りに見えますが、広さ48m×62m、高さ29mもの大きさは世界最大級の木造建築!背の高い柱と屋根の装飾に圧倒されます。〔国宝〕

京都市下京区 門前町
 
 

:御影堂:

:阿弥陀堂:

御影堂の右手(北)側にあるのが、ほとんどそっくりに見えますが、ひと回り小さいという阿弥陀堂(あみだどう)。江戸時代[18C]の再建です。御本尊は阿弥陀如来。
どちらのお堂とも拝観料は無料なのが嬉しい!〔国宝〕

 

御影堂と阿弥陀堂を結ぶ渡り廊下。黄金色の釣り提燈が連なり、時代劇でお目にかかりそうな格式高い美しさです。ベストフォトスポット!📸

 
 
 

大師堂

続いては京都駅を挟んで反対側、バスで約10分ほどの九条エリアに東寺はあります。参拝前にはまず、真言宗の開祖である弘法大師・空海のもとへお参りしましょう。

京都市南区 九条町 1
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  • ‭+81 75 691 3325‬
 
 

早朝のお参りとして有名な“東寺の朝参り”は、こちらで行われます。毎朝6時ごろ、法要の後、弘法大師空海が唐から持ち帰ったお舎利さん(仏舎利)を、頭と両手に授けていただけます。誰でも参拝が可能です。

:御影堂(大師堂):

境内の西院エリアには、堂々たる檜皮葺の屋根が美しい、住宅風の仏堂”御影堂”(みえいどう)があります。弘法大師の住房であったことにちなんで、正式名称は”大師堂”です。

空海の念持仏(私邸に安置した仏像)とされる不動明王像、弘法大師坐像(いずれも国宝)を安置しています。〔国宝〕

 

空海は住房にて講堂の立体曼荼羅を構想し、自ら造営工事の指揮をとったそう。

 
 
 

東寺

大師堂を後にして、本院へ。平安京の東に鎮護の寺として1200年前に建立された東寺。正式には”教王護国寺”という名称です。
唐で密教を学び帰国した弘法大師・空海に下賜されました。平安京唯一の遺構です。
境内は国の史跡に指定されています。

京都市南区 九条町 1
 
 

:食堂:

境内の北、“食”の言葉から連想できるように、生活のなかに修行を見いだす場所です。現在、写経会や展示会は食堂で行われています。平安時代[9~10C]の創建、昭和時代[20C]の再建。十一面観音像(重要文化財)が御本尊として安置されています。

 

:金堂:

平安時代[8C]、伽藍の中でも一番に建造された金堂は、江戸時代[17C]の再建。中国・宋の天竺様と、和様を合わせた、安土桃山時代の代表的建築です。御本尊は薬師如来、左右に日光菩薩、月光菩薩(いずれも重要文化財)が安置されています。広く暗い空間の中に、ぼうっと浮かび上がるような金色の三尊は、息を飲むほど神々しいお姿です。〔国宝〕

:講堂:

空海自身が建立し、室町時代[15C]に再建されました。金堂とは対照的に、”密教”の教えを元に空海が構想した「立体曼荼羅」(曼荼羅:密教の教えを分かりやすく図式化したもの)が安置されています。密教とは、大日如来の教え(真言)が修行により師から弟子へ伝承される仏教です。21体もの仏像が密教の教えに基づき整然と並ぶ様は、仏教の宗教観を理解していなくともただならぬパワーを感じ、”仏教”が国を挙げての大プロジェクトであったことが伺えます。講堂建設当時の仏像15体は国宝、再建時の物は重要文化財に指定されています。〔重要文化財〕

 

:不二桜:

残念ながらまだ芽もつかない季節の撮影となってしまいましたが、東寺の回遊式庭園の脇にたたずむ、樹齢120年の八重紅枝垂れ桜です。(東寺に移植されたのは2006年。)不二桜の名前の由来は、弘法大師の「不二の教え」(”仏”と”人”、”光”と”影”、”生”と”死”など、それらは別々のものではなく、一つの両面である、という仏教の考え)から。不二桜以外にも、境内ではソメイヨシノなどの桜が咲き、五重塔との競演は春の風物詩です。

:瓢箪池:

境内の北、五重塔を中心に造園された池泉回遊式庭園にある大きな瓢箪池。春は桜、ツツジ、秋は紅葉と、四季折々の景色を楽しむことができます。五重塔が強風で傾いた際に、塔の傍に穴を掘って傾斜を戻し、その穴に雨水が溜まったのが瓢箪池という逸話があります。

 
 
 

東寺 五重塔

新幹線の車窓からも見える、東寺のシンボル、五重塔。京都の代名詞としても様々な媒体で見られる、一大ランドマークです。〔国宝〕

京都市南区 九条町 1
 
 

その高さも、木造塔として日本一。空海は完成した五重塔を見ることなく亡くなりました。現在までに4度もの消失があり、現在は5代目、江戸時代[17C]の再建です。内部は通常非公開ですが、空海が唐から持ち帰った仏舎利が納められ、講堂のように密教の世界観が体現されているそう。

約55mもの高さは、ビル19階に匹敵します。近づくと、てっぺんが全く見えません。

 

密教というミステリアスな言葉に少々警戒しながらの参拝でしたが、ただただ仏像の神々しさと、その世界観、そして約1000年という月日を経てもなお私たちが目にすることができる奇跡に感動する、東寺のおさんぽでした。

 
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