日本武尊（やまとたけるのみこと）がこの長瀞の地で美しい山に魅了され、泉でみそぎをし、山頂を目指します。
ところが山火事に遭った際、山犬たちに助けられたことで、山の神をお祀りする祠を建てたのが宝登山神社の始まりと伝えられています。

：相生（あいおい）の松：

神池のそば、昭和天皇の御成婚を奉祝し植えられた、クロマツとアカマツ。夫婦円満、良縁の御利益をいただけます。

宝登山の麓に建てたとはいえ、鳥居をくぐると社殿が高いところに社が建てられたことがわかります。
大自然の地形を活かした、素晴らしい境内です。

御祭神は、山の神・大山祗神（おおやまづみのかみ）。火の神・火産霊神（ほむすびのかみ）。
そして、日本武尊の祖先である、初代天皇・神日本磐余彦尊（かんやまといわれひこのみこと）。
山や自然からのお力と、様々なご利益をいただけることから、秩父随一のパワースポットと言い伝えられています。

現在の社殿は、19世紀に再建されたもの。21世紀の大改修により、壁面などの装飾が色鮮やかに蘇りました。

動物（霊獣）や植物の装飾がとても美しく、国宝級の神社にも匹敵するように思います。

拝殿の欄干には、親孝行を題材にした8話の彫り物が。とても精巧な作りで、海外のガイドブックでも取り上げられるのだそう。

：日本武尊社：

宝登山神社の創始である、日本武尊をお祀りするお宮です。

：みそぎの泉：

日本武尊が宝登山へ登る際、この泉でみそぎ（お祓いのための水浴）をされたと言い伝えられています。

覗き込むと、湧き水が溜まったような、小さな泉があります。1900年前はもう少し大きな泉だったのでしょうか。

：天満天神社：

菅原道真公をお祀りしています。学問・芸術の祈願はこちらにお参りしましょう。

：大黒天：

本殿の左側の大黒天さま。金運のご利益を授けていただけます。

：宝玉稲荷神社：

宝登山神社の本殿の裏にまわると、こちらにも白い鳥居が建ちます。
この奥にあるのは、京都・伏見稲荷より勧請した、由緒あるお稲荷さまです。

小さな狐様が、稲荷神社の象徴とも言える赤い鳥居を見つめています。

宝登山神社には、あともう一つ重要なお宮があります。宝登山山頂へ向かいましょう！

50人乗りのロープウェイ、今回はばんび号に乗車します！

山頂駅まではあっという間ですが、ロープウェイからの眺めも楽しめます👌

山頂駅付近は、テーブルやベンチが用意され、ロープウェイ発車までの待ち時間や、持参したお弁当を食べるのに利用されています。

山頂へは、山頂駅を降りてさらに5分ほど。初春に見頃を迎える蝋梅園の横を登ります。
秩父盆地を見下ろす、眺めの良い道が続きます。

標高471.1メートル。ロープウェイを利用すれば誰でも登頂できるのは魅力です✨

山嶺の大鳥居と同じデザインの白い鳥居です。

奥宮の社殿は、手前に建つ鳥居と同じほどの小さな社ですが、背後の木々と一体になり、荘厳な雰囲気を放っています。

奥宮の狛犬は、日本武尊を救った山犬、オオカミです。優しい表情をしています。

山犬様を後ろから見ると、肋骨があらわになり少々かわいそう…！

甘辛の醤油だれを塗った、モチモチとしたお団子。見た目は大きくどっしり重いですが、パクパクとあっという間に食べ切ってしまうおいしさです♫